施術をする上で欠かせないのがタオルワーク。
実は何気ないタオルの動かし方や使い方で二流セラピストか、一流セラピストか違いが大きく出ます。特に異性に施術を行う際は、より丁寧なタオルワークを心がけることでお客様の満足度は高まり、リピートにもつながりやすくなります。
今回はそんなタオルワークの極意をご紹介します。
タオルワークとは?
まずタオルワークとはどんなものなのでしょうか?
タオルワークは、セラピストが施術中に行うタオルの取り扱い方全般のこと。
主なタオルワークとして以下のことが挙げられます。
- 施術を行うベッドのベッドメイキング
- 施術で使用するタオルのセット
- 体に乗せるタオル
- 頭に巻くタオル
- 目元を覆うタオル
- 体を拭くタオル
- 温度調節するタオル
- お客様が体勢を帰るときの壁の役割
このようにタオルワークは様々なタオルの取り扱い方のことを指し、施術と同じくらいとても重要な役割をしています。タオルワークの知識をしっかり身につけて、施術を行うようにしましょう。
タオルワークは施術と同じくらい重要です。タオルの取り扱い方が上手かどうかで、セラピストのおもてなしの心がお客様により伝わりやすくなります。タオルの取り扱い方が雑だったり乱暴だったりすると、お客様からの信頼を失いかねません。そのくらい、タオルワークはとても重要なものなのです。
タオルワークの3つの目的
1、お客様の羞恥心や不安などを取り除くことができる
オイルマッサージの施術の場合、お客様は紙ショーツ&紙ブラジャーで裸に近い状態です。ましてや初対面の異性の前でそのような状態にあるのは、恥ずかしさや不安を感じているお客様がほとんどでしょう。
施術部位以外はきちんとタオルで隠す、隙間を埋めるなどの心遣いが大切です。
特に男性セラピストが女性に対して施術をする際は、より一層そういった羞恥心や不安をタオルワークで解消することが大切です。
2、保温
セラピストは服を着ていて、体を動かすため体は徐々に温まっていきます。
でもお客様は裸に近い状態なので、体感温度が全然異なります。
また女性は男性に比べて、体温が低い方が多いのでよりその辺りの配慮が欠かせません。
足先が出てしまっていたり、バサバサと雑なタオルワークでは風を起こしてしまい、冷んやりと寒い思いをお客様にさせてしまうことになります。終始、心地よさを感じていただくためにはお客様の体を絶対に冷やさないこと。セラピストとして絶対に欠かすことのできない心がけです。
3、想いを伝える
丁寧なタオルワークは、「きちんと大切に扱われている」といった安心感を与えることにも繋がります。逆に雑なタオルワークは、お客様側としては「雑に扱われている」と感じてしまいます。
「本当にお客様を大切に扱っています」
という想いをタオルを使って表現することで、お客様との信頼関係を築き、リピートにも繋がりやすくなります。
「声がけ」もタオルワークの1要素
先ほども述べたように、施術をしているとセラピスト側は施術をしていると体は温まりますが、お客様の体は冷えやすい状況にあります。
タオルを移動する際の声かけ
無言でスッとタオルを動かしてしまうと、特に初めてのお客様は大変驚かれます。下記のような一言を添えることで、「これからタオルを動かします」とお知らせするようにしましょう。
「○○様、只今よりタオルを調整させていただきます」
「タオルを直していきますね」
部屋の温度を確認する声かけ
施術の最初に部屋の温度を確認しても、施術中に徐々に体が冷えていくこともあります。
タオルを調整する時に「お部屋の温度を伺う」ことをタオルワークとセットにしておけば、聞き忘れをすることもありません。
「お部屋の温度は、暑かったり、寒かったりいかがでしょうか?」
「施術の途中でも構いませんので、もし暑くなったり寒くなったりしましたら、遠慮なくおっしゃってください」
まとめ
施術の中で何度も繰り返されるタオルワーク。そして、そのタオルワークでお客様が抱く印象は大きく変わります。
特に男性セラピストが女性のお客様に施術を行う際は、より一層タオルワークに配慮をしなければなりません。
ですが、上手なタオルワークができればお客様との関係性をスムーズに築くことができるし、「部屋の温度が寒かった」といったことはなくなるため、クレームの数が圧倒的に少なくなります。これほどまでに大事な役割を担っているタオルワークを軽視せず、施術と同じくらい大切にしましょう。